正月は蟹と決まっている
正月になると蟹鍋が食べたくなる。
そう、うちでは、正月はいつも蟹を食べていたからなぁ
おかんの料理は、何かが普通と違ってて旨いんだなこれが。
生の蟹で殻を包丁で切り目を入れる。
これが、食べやすい切り方で、ポキッと折れるようにしてある。
普通によくあるのは、殻を削ぐようにして身が露出カット。
おかんのは、見た目はそのままカットなしに見えるが、実は、縦二つに割れていたり
斜めに割れているが、ひっついている。
だから、蟹の身が露出してないから、味が逃げださないので甘くて旨いのだ。
もう一つの特徴は、大鍋に蟹しか入ってない。
野菜も用意しているが、ほんの少しおしるし程度。
それも、誰も食べない、というか、食べきれない。
蟹の量の多さも特徴。
大量の蟹を食べた出し汁で作る雑炊も美味しいに決まっている。
おかんは言う「蟹雑炊を食べたくて蟹鍋をしているのよ」。
これも格言。
出しが多めの緩い雑炊に大量の溶き玉子を入れる。
この溶き玉子の入れ方が、簡単そうで難しくて未だ真似ができない。
蟹出し汁をたっぷり含んだかき玉と
玉子かけご飯の様に生の卵部分が残っている状態。
かき玉の触感と味に、玉子かけご飯の甘さが共存している。
火加減と、玉子の入れかたと、混ぜ方と・・・
何が違うんだ
同じようにできないんだなこれが。
味付けは、塩のみ
絶妙な濃さ
高級な海苔を刻んで乗せる
やばい、食いたくなってきた
今週末、帰ろっと。